本当に教員を「卒業」する時が来るとしたら、
ベストなタイミングが訪れた時、
何かサインのようなものに気付くのではないかと思っていました。
転職をする時、それが「逃げ」なのか「卒業」なのかということは重要です。
よくあるのは、職場の人間関係が良くないからという理由での転職。
人間関係が良くない状況というのは、辛いものです。
でも、辛いこと、苦しいこと、困難なことに直面しているとき、
そこには、自分がその状況から気付いたり、学んだりすることがあります。
その経験が後に必要となることだったりします。
それを他の人のせいにして、「こんな職場…」「あんな人たち…」
といった考えに偏ってしまって転職するというのは、
「逃げ」 になってしまっているので、
新しい職場でも、また同じような、
いえ、前の職場以上に人間関係に悩まされることになる場合が多いと感じています。
自分の目の前の状況は、すべて自分のために起きています。
気付くまで、学ぶまで、
同じような状況がやってきます。
だから、「逃げ」ではなく、「卒業」を迎えたいと思っていました。
最後の年度、卒業試験であるかのように、
様々な困難な状況が、次々とやってきました。
大変ではありましたが、
心はいつも子どもたちのことを、そして、時には保護者の方たちのことを、
愛をもって考えている自分に気付きました。
この先ずっとこの仕事を続けても、
どんなことも乗り越えていくことができそうかな…
という気持ちになっていきました。
ああ、これが私にとっての「卒業」のサインかな。。。。。
そんな視点になってみると、
その年は、研究指定校としての研究が終わり、
学校の外での重要な仕事も任期満了
などなど…
すべてにおいて、きりの良い状態だと気付きました。
パーフェクトなタイミング。。。。。とうとう手放す時が来た。。。。。
大切なものを手放し、新たな扉を開く決心をしました。