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大好きだった近所のおじいちゃんとおばあちゃん

子どもの頃住んでいた家は、細い路地を入った突き当たりにありました。

手前の家に、おじいさんとおばあさんが住んでいて、

大好きなおふたりのことを、「前のおじいちゃん」「前のおばあちゃん」と呼んでいました。

 

保育園に通うようになり、

保育園に行くことをとても辛く感じていた私は、

“前の家”に遊びに行っては、

「前のおばあちゃん、何で保育園に行かないといけないの?」

などと尋ねたのを覚えています。

 

申し訳ない感じなのですが、

私の問いかけに対して

“前のおじいちゃん”や“前のおばあちゃん”がどんな言葉を掛けてくれたのか、

ほとんど覚えていません。

 

でも、

いつも、「よう(よく)来たね」と笑顔で迎えてくれ、

お菓子をいっぱい入れた缶を出してきて、

好きなお菓子を好きなだけとるように言ってくれたことはよく覚えています。

 

そして、「保育園に行きたくない」という私を否定することなく、

温かく接してくれました。

 

だから、

“前の家”に行くと、ちょっぴり元気が出たように思えました。

 

思い出すと、今でも心が温かくなります。。。。