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孤独感が強いと、我が子に対する不安も大きくなります

保護者の方が感情的になり、学校や教員に対して

我が子の人間関係に関する問題を解決することを要求してくる場合があります。

 

このような場合、その保護者の方自身が、

家族に大切にされているとか認められていると実感できていない

住んでいる地域でのお付き合いが上手くできていない

など、「孤独」な状況にある場合がとても多いです。

 

そのため、

我が子が自分と同じようにつらい思い、さみしい思いをしているのだろうと想像し、

「親の自分が何とかしてあげなくては…」

と思いつめたり、感情的になったりしてしまうことが多いように感じます。

 

また、子どもは、親の他の人に対する接し方を見て育ちますから、

親が孤立してしまっている場合、

子どもが他の人と上手に付き合うことができるようになるのは難しいことです。

 

どの子も、成長過程で、人間関係について様々なことを経験するわけですが、

親が円滑な人間関係を築くことに困難を感じている場合、

子どもも、人間関係上の問題を多く抱えることになる傾向があるようです。

 

 

以前から、我が子が何か問題に直面した時に、

過剰と思われる反応をしたり、感情的になる方はいました。

 

でも、

「モンスターペアレント」という言葉が使われるようになった頃からだと思うのですが、

教員としても、保護者同士の関係においても、

恐怖や不安を感じる人が増えていったように思います。

 

「感情的になって…」とか「個性的な考えを持った人」というのではなく、

“モンスター”がいるというのですから、

当然だと思います。

 

そして、“モンスター”だと思いながら対応した場合、

その思いは、相手にも伝わります。

 

もともと孤独な人なのですから、

「ここでも、わかってくれる人はいない…」

「私は悪く思われている…」

と、孤独感をつのらせることになります。

 

ますます意固地になったり、感情的になったりします。

 

 

対応する側としては、

攻撃してくる人”ではなく、

我が子を思う親としての行動だということを理解し、

まずは、安心してもらうことが大切だと思います。

 

 

そして、学校であれば、

我が子が大切に思われているということを

親御さんに分かってもらうことができれば、

問題は、一気に解決に向かいます。

ただし、本当に大切に思っている場合、という条件つきですけれど・・・。