息子の就職先が決まり、新しい生活の準が始まりました。
とても嬉しいのと同時に、意外なことに、ちょっぴり淋しい気持ちになりました。
大学入学時から一人暮らしをしていましたし、
息子には、本人の思う通りの人生を生きて欲しい…
就職後も当然家に帰ってくることはないだろう…
と思っていましたから、
息子に対して“淋しい”という感情を持つことは、
一人暮らしを始めた時に卒業したと思っていました。
ですから、淋しい気持ちになったのは意外でした。
その一方で、こんなふうに感情を味わうことができることに、喜びや感謝の気持ちもわいてきました。
改めて、人間として生きているんだなあ…と、しみじみ感じています。。。。。
そして、思い浮かんだ歌があります。
歌曲集『愛の歌』から「さびしいカシの木」です。
「アンパンマン」で有名なやなせたかし氏の詩に、木下牧子氏が曲をつけられた
しっとりと味わい深い曲です。
著作権保護期間中ですから、歌詞を載せることはできませんが、
よろしかったら、コンサートで歌った時の動画をご覧ください。
実は、このコンサートに向けての練習では、
この歌を歌うたびにお子様を亡くされた方々が思い浮かびました。
哀しみ、強さ、深い愛に心を揺さぶられ、
涙が流れて歌えなくなることも何度もありました。
本番中の細かいことは覚えていないのですが、
後になって映像を観た時、
意図していた歌い方ではないところが何カ所かありました。
そのため、動画は公開しないでおこうとも思ったのですが、
自分では意図しなかった歌い方になっているからこそ、
もしかしたら、どなたかにとって意味のある歌になっているのかもしれないと思い、
公開することにしました。