幼い子どもたちを見ていると、
「一緒に遊ぼう」と誘った時に、別のことをしたいからと相手に断られたとしても、
「そうなんだ~」という感じで、気にすることなく、
他の子を誘いに行ったり、ひとりで遊び始めたりすることが多いです。
そして、しばらくして、断った子が遊びに加わりたいと言った場合、
嬉しそうに迎え入れてあげます。
それが、成長するにつれ、
「みんな仲良く遊ばないといけないんだよ」と、断った子が非難されたり、
断られた子が、怒ったり悲しんだりする様子が見られるようになることが多いです。
そして、後になって加わろうとしても、
「さっきは、嫌って言ったでしょ!」
「断ったのに、今更遊びたいなんて、わがまま!」
などと、非難されたりします。
でも・・・
本来、どの子も、自分のしたい遊びをすればいいのではないでしょうか。
ぼーっとしたければ、何もしないという選択肢もあり、
時には、ひとりで遊ぶのもありですし、
一緒に遊びたいという子がいたら、さらに楽しい・・・。
他の子たちが楽しそうに見えたら、
一度は断ったとしても、仲間に入れて欲しくなることもあります。
すべての人が、気分よく過ごすためには、
お互いを尊重し合うことが大切だと言われていますが、
「尊重し合う」ということは、
相手から誘われたから、自分のしたいことを我慢して相手に合わせる
というのではなく、
相手が自分と異なった考えを持っていても、それを尊重する
(今、他にしたいことがあるのであれば、その気持ちを尊重する)
ということだと思います。
大人が
「みんなで仲良く遊ばないといけない」
「せっかく誘ってくれたのに、断るのはよくない」
「他の子に合わせるべき」
などと言うことで、
子どもたちの中に、
「○○しないといけない」
「○○するべき」
「○○しない子は、よくない子」
などといった価値観が作られていってしまうように感じます。
それと同時に、
「我慢しないといけない」と思い込んだり、
「我慢できない自分はダメだ」
「自分はうまく人と関わることができない」
などと感じ、自己肯定感が低くなることに繋がったりします。
そして、自分が我慢している人というのは、
他の人も我慢して当然だと思うようになり、我慢することを求めるようになります。
幼い子どもたちは、
ピュアで、自由で、優しい、“本来の姿”です。
大人が、子どもたちから気づかせてもらうことがたくさんあります。
大人の価値観に合った行動を要求することで、
子どもたちを“枠”に押し込めることのないようにしたいものだと思っています。。。。