
名曲「荒城の月」(土井晩翠 作歌/瀧廉太郎 作曲)
中学校の教科書にも掲載され、
外国で演奏されることも多く、
日本の歌といえば、この曲を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
現在よく歌われているのは、山田耕筰編曲によるものです。
もちろん、素晴らしい編曲で、
前奏を聴くと、胸にぐっとせまるものがあります。
このピアノ伴奏も相まって素晴らしい名曲になっていると思うのですが、
歌のメロディーは、瀧廉太郎の原曲とは異なる部分があります。
演奏速度が2分の1になっていますので、かなりゆっくりになっています。
そして、2小節目、1番の歌詞でいうと「春高樓の花の宴」の「え」の音についていた♯(シャープ)がはずされています。
そのようになったのには、理由があったでしょうし、
理由として伝えられていることも納得できるものだとは思うのですが、
原曲の通りに歌ってみるのも素敵かな…と想い、
ピアノ伴奏譜をつくりました。
演奏速度、メロディ、調、すべて原曲のままです。
この歌は、もともと中学生向けの唱歌としてつくられたということですが、
中学生が歌う場合でも、速度が速い分、呼吸が楽になり、
歌詞の言葉のまとまりを意識しながら歌うことも容易になるのではないかと思います。
秋に開催するコンサートで、演奏したいと思っています。